風俗嬢の子育て

2012年10月13日

大阪の衝撃的な2幼児遺棄事件について触れずにきましたが、関係する記事が掲載されていたので引用します。

風俗の仕事つらく気持ち分けるけど…「子供預けぬ母、理解できない」 歌舞伎町託児所ルポ

大阪で2人の幼児が遺棄された事件が発覚してから2週間余り。今月10日に殺人容疑で再逮捕された下村早苗容疑者(23)はミナミの風俗店で働いていた際、託児所に2人を預けずホストらと遊び歩いていたという。「夜の街」で働くシングルマザーの多くが託児所を利用し、子育てと仕事を両立しようとしている一方、なぜ託児所にさえ子供を預けない母親がいるのか。国内最大の歓楽街、東京・新宿の歌舞伎町にある託児所を訪ねた。

派手なネオン街の外れにある雑居ビルに、深夜帯利用者の6割近くが風俗店従業員という24時間対応の認可外託児所「たいよう保育園」がある。

午後10時半。約90平方メートルの真っ暗な部屋はカーテンで仕切られ、敷き詰められた布団の上で2~5歳の子供15人が静かに眠っていた。時折、言葉にもならない寝言が聞こえてくる。

午後11時を過ぎると、仕事を終えた母親らが次々と迎えに来る。スタッフが子供を起こすと、抱きかかえて帰っていく。

午前1時過ぎ、2歳の長女を迎えにきた、風俗店で働く未婚女性(22)は仕事の化粧が少し残ったままだった。

「仕事のノルマもあり、精神的につらいときにネグレクト(育児放棄)したくなる気持ちは分かる。だけど、やっぱり子供はかわいい。大阪の事件で母親が預けなかった気持ちは理解できない」と首をかしげた。

時期的に摘発事例が減っていることや、個人的に盆休みを頂いていたこともあり、久々の更新になってしまいました。

件の遺棄事件からしばらく経っても、未だ胸をえぐられる思いに苛まれます。
被害幼児と近い年齢の親族がおり、その子らの元気な姿を見るたびに、どうしても亡くなった2人のことが頭をよぎります。

店をやっている時、求人情報に託児所関連の情報を載せるため、近所の託児所を調べ訪ね歩いたことがあります。
幸い遅い営業時間が終わってからでも対応してくれる託児所が1件ありましたが、車での移動が前提でした。
地域によっては近隣にそういった施設自体がほとんど存在しないことも考えられます。

私の場合、お店側として、嬢の家庭事情や恋人や内縁の夫の有無などといった人間関係をある程度把握しておくことは必要なことだと考えています。
しかし、子供を託児所に預けず、どうしているのかを聞いてもあやふやな返事しかしない嬢を、説得して託児所に預けさせるというのはなかなか難しいものです。
実際に事情を話したくないという場合もありますし、正直なところ、あまりしつこく深く干渉して店を辞められてしまっては、という店としての思いもありました。

「あくまで仕事上の関係だからプライベートは一切関係ない」という考えのスタッフさんは多いです。
それもある意味正解ですし、仕事は仕事でキッチリやってそれなりにそつなく運営しているお店も当然あります。そこに表面化した問題はありません。
同時に、ある程度親身になって嬢に接することが出来るお店は、やはり良い関係を築けており、事務所の雰囲気が良い傾向にあるというのも事実です。

画一的な対応ではいけませんし、そもそも人との接し方には人それぞれ向き不向きがありますし、しっかりした覚悟がないと相手にも上っ面だけの親切心に見られてしまう為、なかなか難しいところではあります。
自分のルールに則って線引きを出来る人でないとむしろ悪い結果を生むこともありますし、売れない嬢に「居心地が良い」となつかれて長く居つかれても、今度は嬢の間に広がる空気に微妙なものが生まれてきて困るという、お店としてのシビアな事情がそうさせないこともあるでしょう。

しかしやはり今回の事件には、単純に逮捕された容疑者だけ特別だから発生したのではなく、どこのお店の在籍嬢にも予備軍がいるのではないかと考えさせられずにはいられません。

そして、一般企業より特に「闇」を抱えている女性に接する機会が多いと思われる店舗関係者として、嬢にどう接していくべきか、どう対応していくべきかを今一度考えることで、今回のような痛ましい事件が少しでも減ることを願って止みません。