被害者名漏洩の警部免職 -北海道-

2012年9月20日

傷害事件を起こした加害者に言われるがまま、被害者の個人情報を漏洩した警部が懲戒免職されたそうです。
フットワーク軽すぎですね。

道警は28日、傷害事件を起こした男性に被害者の名前や連絡先を教えたほか、過去の事件を通じて知り合ったこの男性ら2人から計850万円を借金していたとして、道警少年課統括官の辻尾良児警部(59)を懲戒免職とした。

道警監察官室によると、辻尾警部は昨年10月中旬、札幌市内で発生した傷害事件の容疑者だった同市内の50代の風俗店経営者の男性から「被害者に謝罪したいので連絡先が知りたい」と頼まれた。同警部は所轄署に問い合わせ、被害者男性の住所や名前、携帯電話の番号などを教えた。

また辻尾警部は2000年4月ごろ、この男性に「親族の借金で困っている」と話し、600万円を借りていた。別の元風俗店従業員の50代の男性からも250万円を借金していた。いずれも返済していなかった。

男性2人は、辻尾警部が過去に扱った風俗店無許可営業事件などの容疑者だった際に知り合い、その後も定期的にススキノの情報を交換していたという。

傷害事件の被害者男性が昨年10月下旬、「加害者から電話が来た」と道警に相談し、辻尾警部の情報漏えいが発覚。同警部から事情を聴いたところ、「借金をしていた負い目もあった」と認めた。金は全額を親族の借金返済に充てており、「退職金で返すつもりだった」と説明している。

道警は、辻尾警部が男性2人に風俗店の摘発情報などを教えていなかったかなども捜査したが、「便宜を図った事実は確認されなかった」としている。藤村博之警務部長は「軽率極まりない行為。再発防止対策に取り組む」とコメントした。

どうやら加害者と元警部は、少なくとも10年以上のお付き合いだったみたいですね。
こうしてことが公になってしまった以上、「他に便宜を図った事実はない」と言われて信じろという方がファンタスティックです。

ズブズブでなければ、情報収集などで警察にメリットが生じることもあるでしょう。警察のメリットは市民のメリットでもありますから、便宜を図るのはNGとしても、顔見知りであるくらいはむしろアリな気がします。
が、今回は言い逃れがきく関係ではなかったということでしょうね。

こういった事件が明るみに出ると、少なからずお付き合いがあればあるほど、上層とのお付き合いがあればあるほど強いなぁと改めて思い知らされます。

他店のガサやら摘発情報にやたら強いオーナーさんというのはいらっしゃるんですよね。何故だか理由はよくわかりませんけど。

真っ当に、順調に営業していた同じ地域の2つのお店のうち、1店舗だけ不幸な摘発を受けて(少なくともお店の過失ではなく)廃業を余儀なくされるといったケースを目の当たりにしたことがあります。
私はまだ駆け出しのペーペーで師匠にくっついているだけでしたが、その当時、「こうして明暗を分けるのは、こういった人脈が鍵になることもあるんだな」と思ったものです。

まあこうしたことは風俗業に限ったことではないんですけど、風俗業だとより強く感じますね。
見えない格差社会みたいなものと思って割り切ろうとしても、生活がかかっている人が大半ですから、なかなかツラいところです。