吉原大手ソープランド摘発 経営統合による既得権喪失で -東京-

2012年10月31日

系列8店舗、従業員約640人を誇る吉原の有名ソープランドグループが、売春防止法違反で摘発され、関係者39人が逮捕されました。

発端はどうも、経営合理化のために、運営権の無い会社名義で従業員管理をしていたところを突かれ、グループ一斉摘発の格好になったようです。

女性従業員600人超、吉原最大級ソープ経営者ら39人逮捕 売り上げ100億円超

東京・吉原地区で売春場所を提供したとして、警視庁保安課などは売春防止法違反(売春場所提供業)容疑で、同地区最大級のソープランドグループ運営会社「サン・ワールドホールディングス」(東京都台東区)社長、小松崎伸男容疑者(67)=同区西浅草=ら39人を逮捕した。

同課によると、小松崎容疑者は同地区で「オレンジグループ」と称して8店を経営。平成22年4月ごろから女性従業員計634人を働かせ、約101億円を売り上げていた。小松崎容疑者は容疑を認めているという。

8店はそれぞれ同地区で営業届を出していたが、小松崎容疑者らが売上金をサン社の口座に集め、各店従業員への給与などを支払っていたことから、同課は届け出のないサン社が経営合理化のために8店を一括管理していたとみている。

逮捕容疑は27日、経営するソープランドで、女性従業員が客に売春するのを知りながら個室を提供したとしている。

タイトな案件が重なっており、やや更新タイミングを逸してしまいました。

摘発されたのは大手のソープランドグループで、報道による露出が大きかったこともあり、風俗愛好家の嘆息もあちこちから聞こえています。

「ソープランドは売春するところだろ」「何をいまさら」といった声が多いようです(J-CASTニュースより)。
某掲示板も、多くの人が「ケーサツがダメ」「上納が足らん」といった感じで論じていました。

そういった側面もありましょうし、近隣他店の妬み嫉み逆恨みや、その他しがらみなどもあるんでしょう。

ただ、経営合理化のために、ソープランド営業の既得権を持っていた8店舗とは別の法人を立ちあげ、8店舗の売上金や従業員給与などを一括管理していたことは、確かに「脇が甘い」と言われても仕方ないのかもしれません。

ソープランドやファッションヘルスは、風営法上は営業権譲渡が出来ないため、権利を持っている法人の代表者を変えるなどで既得権がやりとりされていますが、今回の事件のようなグループ管理がまかり通るなら、動かすことが出来ずに困っている個人経営のソープランド営業権でも、比較的容易に別法人が実質管理することも出来てしまいそうです。

風俗店を複数持つグループの場合、そのグループ名が、俗称といいますか勝手な呼び名に過ぎないのであればともかく、持ち株会社などで法人格を有していて、そのグループ名で大々的に広告を打ったり求人をするものの、その法人格自体では風俗の届出をしていないといったケースが往々にしてあります。
といいますか幾度か耳にしたことがあります。

だからといって、それが原因で突然しょっぴかれることはそうそう無く、関係値次第では指導があったりするようですが、特にグループ各店に下ろす目的の求人などは、風営法やら労働基準法やらでデリケートな問題なので、わりと慎重にやっていたりするんですよね。

オレンジグループさんでは、弁護士など専門家にアドバイスを受けたりはしていたのでしょうか。
もしくはアドバイスを受けた上での経営だったのでしょうか。

さらに、そういった組織の有りかたに加えて、価格破壊ソープの旗手であるかのような営業形態が、地域に及ぼしていた負の影響は確かにあったでしょうから、ユーザーにとっては痛い摘発ですが、ある程度やむなしの感も無くはないのかな、と。

まだ情報が足りないのですが、報道を見る限り、運営会社「サン・ワールドホールディングス」の無許可営業ではなく、ソープランド各店舗における売春防止法違反という扱いのようですし、警察の見解は「ソープランドの運営権が消失した」という判断のようなので、もう戻ってこない可能性もあります。

間違いなく「億」は下らない、ものにより数億という吉原の既得権市場で、8店舗分も文字通り「消失」したとなると、何だかもう我々のものさしでは測れない感じですね。