禁止地域の違法風俗店摘発 郊外化進む -東京-

新宿や六本木など、都内でも大型の繁華街で違法風俗店に対する取締りが強化された影響か、違法風俗店の多くが都心を離れ、違法店の「ドーナツ化現象」が起きているという考察です。

「違法風俗」6人逮捕 進む郊外化 取り締まり強化

都心部から離れた風俗営業禁止地域で風俗店を営んでいたとして、警視庁保安課と巣鴨署などは23日、風営法違反の現行犯で東京都豊島区北大塚の個室マッサージ店「遊里亭」店長の井上貴之(34)=同区東池袋=と同区巣鴨の「どきどきエレクション」経営者、佐藤義博(56)=同区北大塚=ら6容疑者を逮捕した。

違法風俗店は取り締まりが強化された東京・新宿や六本木など都心の大型繁華街で減る一方、都内周辺部や神奈川、千葉、埼玉各県などで激増。「ドーナツ化現象」が問題となっていた。捜査関係者によると、佐藤容疑者は「新宿・歌舞伎町の取り締まりが厳しくなり、巣鴨に流れてきた」と容疑を認めている。

逮捕容疑は23日、それぞれ大型繁華街から離れた豊島区内などの営業禁止地域で、風俗店を営業したとしている。

保安課によると、都内ではJR巣鴨駅や吉祥寺駅、小岩駅、八王子駅周辺などで違法風俗店が急増。都心で営業していた業者らが「摘発が厳しい」と周辺部に移るのが確認されており、周辺部各署と連携して警戒を強化していた。

規制の強化など大規模な浄化作戦を行った結果の違法店郊外化・ドーナツ化は、それこそ全国規模で足並みを揃えて規制強化の実施などを行うことが出来なければ、そうなることが当然かと思います。
それこそ赤線の時代から同じことが起こっていました。

都心などはもともと存在する店舗数が違うという要因もありますし、行政の性質によるところも大きいでしょうが、「おらが街が浄化されればあとはどうでも良いし、各自勝手に何とかしろ」という心の声が聞こえてくるようです。

よほどの規制強化や罰則強化がなければ、違法店を企てる輩は今後も後を絶たないでしょうが、規制が強化されれば、おのずと規制逃れの為に地下に潜るというアングラ化が進みます。これは取り締まる側にとっても良い話ではありません。

先日の風俗情報サイト掲載基準の厳格化要請のように、何かが起こって規制が強化されるということは、営業を把握している大半が真っ当に商売をする店舗だけになるというメリットは当然あるでしょうが、結果対応に苦慮したはみ出し者のアングラ化が進行するというデメリットもあり、それが他の犯罪に繋がっていることなども表出しない、現実的に定量化できないことを考えると、トータルメリットが高い選択なのかどうかは誰にもわかりません。

かつての風営法大改正時、デリヘルに公安のお墨付きを与えることによって、逆に所轄の風俗店把握が容易になったといったことがありましたが、その逆が発生しているともいえます。
「ではどうするのか」と言われると困ってしまうのですが、局地的に規制を大幅強化してしまうと、その自治体の違法風俗店取締りに関してのみ言えば成果が上がるでしょうが、同時にそれに大なり小なりあやかって活性していたものが失われたり、近隣の他自治体における違法風俗店増加は避けられないという負の連鎖は確実に起きるので、出し抜けではなく上手い連携が必要で難しいところだな、と思った次第です。