捜査協力の実態明るみに 客引き裁判で -神奈川-

2010年11月24日

路上の客引き容疑で逮捕・起訴された事件で、実は被害者とされる男は元警察官の捜査協力者だったことがわかりました。

客引き裁判:「2万円で捜査協力」 被害者が法廷で証言

路上で客引きをしたとして神奈川県厚木市のキャバクラ店従業員の男(29)が風営法違反で逮捕・起訴された事件を巡り、「客引きの被害に遭った」とされた男性2人が、自身が県警の捜査協力者だったと法廷で証言していたことが分かった。県警は2人が「偶然、現場を通った」と事実と異なる供述調書を作成して逮捕しており、専門家からは捜査手法を疑問視する声が出ている。2人のうち1人は元警察官だった。協力者を使った捜査の実態が明らかになるのは異例。

起訴状によると、従業員は2月16日夜、厚木市内の路上で「3900円飲み放題でどうですか」などと男性に呼びかけ、客引きをしたとしている。

弁護側によると、県警は、2人と従業員が会話する様子をビデオ撮影したうえで、2人は「偶然駅で会い、近くの居酒屋で飲んだ後に現場を通った」との2月16日付の供述調書を作成。3月2日に従業員を逮捕した。

ところが、男性2人は10月13、20の両日に横浜地裁小田原支部で行われた証人尋問で、警察から「『客引きされて、サービスを受けてくれ』と言われた」「事前に現金約2万円を受け取り、領収書を渡した」と述べた。

さらに「駅で警察官と落ち合い捜査車両で現場近くに行った」などと具体的に証言。男性の一人は当初、事実と異なる内容の調書に署名した理由について、「大筋では(客引き行為があったことに)変わりはないと思った」と説明した。

従業員は容疑を否認していたが、拘置中に認めたため小田原区検が3月、風営法違反罪で小田原簡裁に略式起訴し、簡裁は罰金30万円の略式命令を出した。しかし、その後不服を申し立てたため、6月9日から横浜地裁小田原支部で公判が行われていた。

県警生活保安課は「公判中であり、コメントする立場にない」としている。

風営法は、風俗店側が客を勧誘する行為を禁じている。検察側は「証拠ビデオや男性2人の供述から、犯罪事実があったのは明らか」と主張。弁護側は「『客』から声をかけてきた」と客引き行為自体を否定し、無罪を訴えている。

客引きの逮捕で協力者を立てるなり私服警察官なりを捜査をするのはともかくとして、何ゆえ協力費の具体的金額までペラペラしゃべってしまったんでしょうかね。

今のご時勢ですと、警察や検察を「正義の味方」と思ってる人も少なくなったのでしょうが、まさにやりたい放題といった感じですね。

個人的には違法捜査でも何でも構わないので客引きを撲滅して欲しいと願う立場なので、どちらにも肩入れするつもりはありませんが、まあどちらも褒められたものではないことに違いはなさそうです。