キャバクラ放火、男性死亡 -愛知-

みかじめ支払いを拒否していたキャバクラが何者かに放火された事件で、入院中だった男性が亡くなったそうです。

キャバクラ放火、やけどの男性死亡 殺人に容疑切り替え

名古屋市中村区のキャバクラ「クラブインフィニティ」が3日未明に放火され男女3人が重軽傷を負った事件で、入院中だった愛知県知立市山屋敷町、飲食店従業員佐野方紀(まさき)さん(27)が25日、やけどによる感染症で死亡した。中村署捜査本部は、容疑を殺人と現住建造物等放火に切り替え、逃げた男2人の行方を追っている。

捜査関係者によると、被害店が所属する風俗店グループの男性代表(48)は一昨年5月、新店舗の契約直前に2人組に金属バットで襲われ重傷を負っていた。

ほかの系列店でも、不審火や車が突っ込むなどのトラブルがあった。このグループは、暴力団への用心棒代やあいさつ料の支払いを拒否しており、捜査本部は、暴力団が犯行に関与した可能性があるとみて、過去の事件との関連を調べている。

捜査本部によると、死亡した佐野さんは同県刈谷市にある系列店に勤務。事件当日は、放火した2人が押し入る直前、知人の男性従業員を訪ねて来店した。最も激しく燃えたカウンター近くにいたとみられ、気道熱傷を負い意識を回復することなく亡くなった。

友人らによると、佐野さんは地元の高校を卒業後、製造業などを経て3年ほど前から刈谷市の店で働いていた。周囲には「将来は自分の飲食店を出したい」と話していた。佐野さんの母親は「やりたいこともあったと思う。一日も早く回復することだけを願っていた。今は混乱して何も言えない」と話した。

全国的に暴力団とのつながりを減らしていこうという動きが出ている中で、残念ながら象徴的な事件になってしまいました。
亡くなったご本人、遺族を思うと言葉もありません。

忌むべくはもちろん犯人(教唆含め)なのですが、この風俗店グループの代表は2人組に襲われた過去があり、系列店でもさまざまなトラブルが発生していたそうですから、最悪の犠牲が出る前に何とか出来なかったのだろうか、という思いがどうしても頭をもたげます。

過去のトラブルの都度、被害者は適切な報告を行っていたのか。報告を受けた警察は適切な対処が行えていたのか。
どれかひとつでも欠けていたのなら、それは経営における信念などではなく、現実を推し量れない単なる意固地が招いた事件そして犠牲だったのかもしれません。

繰り返しますが、忌むべきは犯人です。
ただそれ以外のどこかで、やり切れない気持ちに苛まれる事件でもあります。