2012年 新年のご挨拶

2012年 新年のご挨拶

かなり遅い年始のご挨拶となってしまいました。
明けましておめでとうございます。

年の瀬も押し迫った頃になって、思いのほか長い休暇が取れそうだと判明したため、思い立って何年ぶりかの旅行に行っておりました。
仕事のメールを定期的にチェックしたり、ほぼ1日を使い新年のご挨拶を済ませたりと、完全に仕事っ気を排除するわけにはいきませんでしたが、良い息抜きが出来ました。
現地調査にかこつけて、例年にないピッチで風俗店をハシゴした結果なかなかのアタリも引けました。おみくじで言えば大吉に相当するかと。
おみくじといえば、未だ初詣にも行っておらず、本物のおみくじをひいていないことに今気付きました。


そんな私事はさておき、昨年の日本列島に思いを致せば、いたるところで言い尽くされた感があるとはいえ、正に激動という以外に言葉が浮かばないような大きな変化にさらされた一年となりました。

首都圏風俗業界の末席を汚す私の立場からすれば、やはり東日本大震災を抜きに昨年を語ることは出来ません。

震災から5日後に、率直な自分の考えを掲載したこちらのエントリーに対しては、風俗店オーナー様や現場スタッフの方々、現場で働く女性など業界関係者様から同意や反論を含め大きな反響をいただきました。

震災に関する掘り下げは、スペースの関係上から当エントリーでは割愛させていただきますが、あの日から10ヶ月あまりが経過した今あらためて、多くを失った人も直接的な被害が無かった人も「震災後」を生き抜いていくしかないのだと思います。


さて、話をググッと絞って性風俗業界に目を向けますと、昨年もっとも各所で業界関係者が直面させられたのが、各都道府県の暴力団排除に関する条例、いわゆる「暴排条例」に絡んだ変化ではないでしょうか。

2011年10月1日の東京都と沖縄県での施行を以って国内の都道府県全域で施行が完了した暴力団排除条例ですが、伴い契約書のまき直しなど面倒が生じた店舗関係者様もいらっしゃったことでしょう。

暴排条例とは直接的な関係は表出していませんが、暴排条例の全国施行を目前とした7月に、埼玉で大きな届出偽装事件が明るみに出たことをきっかけとして、当局から届出内容確認厳格化を求める要請書が風俗情報サイト運営会社に届くなど、一時は相当面倒なことになる雲行きにもなりました。

結果として要請を受けた情報サイト運営会社が届出取り扱いの厳格化に舵を切っても、掲載店から協力姿勢を得られず、結果として話が霧消するケースも多く(協力したくても出来ないお店はあったかもしれませんが)、いまや努力目標程度になっている印象もありますが、今年も前年に引き続いて、こうした暴力団排除や、違法風俗店排除に向けた様々な動きが各所で強まることは間違いなさそうです。


お店の営業に関しては、ひとつ所感として、フランチャイズ募集などで常に言われ続け、使い古された感もある「不況に強い業界」という言葉が、従来のような業界参入への誘い言葉としての重みを失ってきているのでは、と考えています。

比較する業種にもよりますが、人間としてのよりプリミティブな欲求を満たすために存在するこの業界が不況に強いという表現には、確かに嘘はありません。
しかし、一般他業種と比べ新規参入が格段に容易だったデリヘル業も今は昔、もともと昨今は市場が飽和状態ともいえる状況だったことに加えて、未曾有の不況、またそこにダメを押すかのような震災後の悪政から、業界のパイ拡大が望むべくもなく、今まで以上に熾烈な生存競争に勝ち残っていく必要があるということは他の業界となんら変わりはありません。

転じて、本来「こちら側」に転がり込んでくることなど無かったはずの女性が増加し、以前と比べ質の高い女性雇い入れのチャンスが拡大するなどはありましょうが、当然ながら供給先があっての物種であり、稼がすことが出来なければ即座に他所のお店に奪われ、いなくなってしまいます。

そうした市場要因の作用もあり、個人的には最近特に「供給先・求人いずれの確保においても圧倒的に差が出るところは資本力以外になく、これによる強者と弱者の二極構造という図式が風俗業界でも如実に現れてきた」という印象を強く持っています。

要するに強者は持てる武器でますます強者になり、弱者は地道な努力の積み重ねは当然として、何かひとつ突き抜けるものがなければ、そのほとんどが弱者のままである、という格差拡大の本格的な到来をことあるごとに実感している次第です。

突き抜けているものは、必ずしも目新しいものである必要はなく、例えば徹底した顧客満足の追求姿勢であったり、サービス提供レベルの維持向上にかける熱意だったりと、店舗の運営としてはいわば当たり前といえる部分でも、研ぎ澄ませばそのまま武器になるというケースもあるでしょう。

他業種との相対比較では、チャンスをつかみやすい業界であろうという考えは今も変わりませんが、風俗だから最低限は食えるという時代は既に終わっています。


当サイトの年始の挨拶は、どうしてもめでたいムードが影を潜めてしまうのですが、根拠無く明るい展望を語るよりは有益であるはずと信じて、今年も私見を交えた風俗業界のホットなニュースをお届けして参りたいと思います。

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

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